釈迦について

釈迦の教えは、自我が創出した神話の概念を否定し、概念を思考する自我をも否定する生き方を説いたものである。
宗教での「神」は人間の自我が創出した神話上の脳内の概念であることを指摘する。神話の概念から離れ、外界の原因と結果のパターンを自我のない直感的な目で観る訓練。
生理的なシステム全体を自己ととらえるが、それを概念として定義すれば自我が生じる。人間が持つ、生理、感情、情動、欲望、思考、偏見。それらの自己システム内での発生は否定しないが、それらを自我が思考する対象とはしない(思考する自我を否定)。
思考の対象とした場合は、思考する自我が生じ、自らが新たに引き起こすイベントの原因を外界に作ってしまう。
アートマンとは自我が憧れた幻想の概念である。